携帯端末・固定電話の契約数の推移

ポケベル・PHS・携帯電話の普及数の推移

携帯端末契約数の推移
携帯端末契約数の推移

 1968年に始まり、1987年から普及が進みだしたポケベルは、最盛期の1995年には契約数が1060万件を超え社会現象にまでなった。2020年現在のスマホ契約数が1億8000万件ほどであることを考えるとそこまで多いと思えなくなってしまうが、例えばポケットモンスター赤緑の国内の売り上げは計822万本、ドラゴンクエスト3が380万本で社会現象と呼ばれるほどだったことを考えると、やはり1000万件というのはとても大きい。

 現代のスマホは社会現象という枠などとっくに越えてもはや世界の一部にまでなっているが、ポケベルは社会現象という言葉に収まるくらいだったということなのでしょう。

 ピークを過ぎた1996年頃からポケベルは衰退を始め、それと入れ替わって1993年に第2世代へと進化した携帯電話が急上昇。1996年から2002年のわずか6年で契約数が6000万件も増加、7倍にもなった。

 そしてその前の年、2001年10月に始まった3Gへとユーザーは移り渡る。

 その間も携帯電話全体の契約者数は伸び続け、2006年12月にはついに1億件を突破、3.9G、4Gと時代が移り変わる中ずっと右肩上がりを続け、2019年3月時点でおよそ1億8000万件となった。

ポケベル

 ポケットベルの略。日本では1968年からサービスが開始された。開始当初は着信音が鳴るだけでメッセージの送信はできなかったが、1987年に数字を表示できる機能が追加されたことから、個人にも普及が進みだした。

 その後の1994年にカタカナ表示が可能になり、複雑なコミュニケーションが取れるようになったことで更に普及が進み最盛期の1995年には契約数が1060万件を超えた。平成初期には社会現象にまでなったが、携帯電話の低価格化や1994年に導入された携帯電話の端末売切制、1995年に発売されたPHSによって衰退していった。

2G

 第2世代移動通信システム、通称2G。1993年に登場したデジタル方式の移動通信システムで、第1世代のアナログ方式からデジタル方式に変わったことにより電子メールやウェブ対応などが可能となった。2012年に終了した。

 この時期には携帯電話の小型化や低価格化、携帯電話保証金制度の廃止、端末売り切り制度の導入など様々な制度改定により急速に普及。1999年からは電話番号不足により10桁から11桁へと変更された。携帯電話がインターネット接続に対応したのもこの頃。2000年にはカメラ付携帯電話が登場し、2001年にはiアプリやEZアプリにより携帯電話でゲームなどもできるようになった。

 2002年には契約件数が7000万件程度にまで上昇し、その後は2001年10月に始まった3Gへの移行とともに徐々にその数を減らしていった。

PHS

 "Personal Handy Phone System"の略。コードレス電話機から発展した規格で、1995年にサービス開始した。

 高出力電波・広域カバー(半径数キロ~数十キロ)の携帯電話に対して、PHSは電話回線から専用アンテナを使って通信を行うため、一つの基地局がカバーする通信の範囲は半径200~500m程度の狭いエリアとなる区域に限定されていた。

 携帯電話に比べて高音質・高速度であったため、サービス開始当初は期待され、翌年の1996年には契約数が600万件まで増えたが、携帯電話の進化・台頭によって、契約数を徐々に減らしていった。2020年1月現在では電波の弱さを買われて医療機関などで使用されている。

 2020年7月末に一部特殊な用途(法人向けテレメタリングプラン)を除いてサービスが終了する予定。

 テレメタリングプランとは、電気メーターやガスメーターなどの検針機や自動販売機、コインパーキングの発券・料金精算機などの機器の監視を行うためのプランで設置コストやランニングコストの削減になる。そしてそのテレメタリングプランも2023年3月末をもって終了することが2019年4月に発表された。

固定電話契約数の推移

固定電話契約数の推移
固定電話契約数の推移

加入電話

 加入電話とはいわゆる家の電話のこと。1987年頃からずっと右肩上がりだった携帯端末に対して、加入電話契約数は1990年代以降しばらくの間、5000万~6000万件付近を推移していた。

 ピークは1996年の契約数6153万件で、2000年には携帯端末に追い越され、以降ずっと差が開き続けている。

 特に2006年2007年頃からは大幅に下がり続けている。ちなみに3G携帯電話が2G携帯電話の契約数を越えたのもこの頃。

 その後は2009年には4000万件を、2012年には3000万件を、そして2017年には2000万件を下回った。

IP電話

 また、加入電話の他にIP電話というものがある。これは固定電話というよりはネット電話と呼ぶべきもので、光回線やADSLなどを使って通信が行われる。たまに見かける050から始まる電話番号はこのIP電話のもの。

 IP電話はスマホでも利用可能なこともあり、2004年の登場以降ずっと契約数は増え続けている。2012年が終わる頃には加入電話の数と逆転し、2019年3月時点でおよそ4330万件になっている。

まとめ

  • ポケベルの最盛期は1995年!当時の契約数は1060万件!
  • 1996年から2002年の6年間で携帯電話の契約数は7倍になった!
  • 2006年には携帯電話やスマホなどの契約数が1億件を突破した!
  • 2020年3月の携帯通信端末契約数は1億8000万件!

参考

  • 情報通信統計データベース
  • 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表