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豆知識

現金給与総額

　厚生労働省の毎月勤労統計調査で使われる単語で、きまって支給する給与（定期給与）と特別に支払われた給与（特別給与）の合計のこと。

　きまって支給する給与とは、労働協約、就業規則等によってあらかじめ定められている支給条件、算定方法によって支給される給与でいわゆる基本給、家族手当、超過労働手当を含む。

16大産業

日本標準産業分類に基づく16大産業〔鉱業，採石業，砂利採取業、建設業、製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、情報通信業、運輸業，郵便業、卸売業，小売業、金融業，保険業、不動産業，物品賃貸業、学術研究，専門・技術サービス業、宿泊業，飲食サービス業、生活関連サービス業，娯楽業（その他の生活関連サービス業のうち家事サービス業を除く）、教育，学習支援業、医療，福祉、複合サービス事業、サービス業（他に分類されないもの）（外国公務を除く）〕に属する事業所であって常用労働者を雇用するもののうち、常時5人以上を雇用する事業所

都道府県別給金・労働時間比較

　毎月勤労統計調査地方調査平成30年年平均から。16大産業に属する事業所の中で常用労働者を常時5人以上雇っている事業所が対象になっている。

　やはり高いのは都市部。東京は40万円を超えてダントツ。次いで愛知・神奈川・大阪・茨城が高い。逆に一番低いのは沖縄で24.5万円、次いで青森・鹿児島・宮崎・長崎の順。

　現金給与総額を12倍したものです。課税されていないパートタイム労働者も含まれており、逆に一部のぶっ飛んだ金持ちは基本的に除外されている統計なので、国税庁が出している平均年収よりも庶民の生活を反映できているんじゃないかと思ってこのデータを使ってみました。あと多分公務員も除外されているんじゃないかな。

　事業所規模5人以上の総実労働時間です。1ヶ月間に平均何時間働いているか、ですね。働き者1位は秋田県で154.2時間、次いで青森・岩手・福島・山形とすべて東北地方でした。もしかしたらパートタイムの数が少なくて平均が上がっているだけかもしれませんが。一番短いのは奈良県で131.1時間でした。

　こちらは事業所規模5人以上の平均現金給与総額を総実労働時間で割ったものです。時給の目安程度にはなるんじゃないかな？

おまけ

　企業規模10人以上のきまって支給する現金給与額を12倍して年間賞与その他特別給与額を加えたもの、つまり年齢別のおおよその年収です。

まとめ

• 現金給与総額TOP3：東京　愛知　神奈川
• 現金給与総額WORST3：沖縄　鹿児島　宮崎
• 実労働時間TOP3：東京　愛知　神奈川
• 実労働時間WORST3：沖縄　鹿児島　宮崎